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日本口腔検査学会設立総会 開催!!

2007年11月17日土曜日、東京・有明の東京ビッグサイトにおいて日本口腔検査学会の設立総会が盛大に行われた。当日は一足早い冬将軍の到来により真冬の装いで来場された方も多かったが、日本歯科医師会・大久保満男会長、日本歯科医学会・江藤一洋会長ならびに日本歯科商工協会・中尾 眞会長を来賓にお迎えし、来場者および会員も200名を超え、会場は開会前から本学会に対する期待と熱気で大いに盛り上がっていた。

3.来賓挨拶
大久保満男先生 江藤一洋先生 中尾眞先生

設立総会は午前11時30分、学会事務局長の康本征史先生の司会のもと開始され、設立総会会長であり学会副会長の栗原英美先生(広島大学教授)による開会の挨拶の後、主催者を代表し学会会長の井上 孝先生(東京歯科大学教授)が本学会の設立に至った経緯や趣旨について社会的背景を踏まえて説明され、本学会の意義と果たしていく使命そして今後の展望について述べられた。続いて、ご来賓の各先生方からご挨拶を賜り、温かいお祝いの言葉をいただいた。その後、プログラムに従い基調講演へ移った。

4.基調講演1
はじめに日本歯科医師会会長・大久保満男先生に「歯科医療の現状と将来」と題したご講演いただいた。講演の中で大久保先生は、医療の臨床の場において、患者の側にたつ医療体制の確立が求められている現代では、検査に基づく適切な医療情報を提供することは患者が医療を選択するための自己決定権を保障することとなり、検査は不可欠な医療行為となってきているが、この点こそがこれまでの歯科に不足してきた点であり本学会の設立と今後の発展に大いに期待すると述べられ、実際の歯科診療は8割が保険診療であり、混合診療の問題も議論されている中で検査を保険に導入していくことの必要性にも触れられ、本学会には新しい検査の開発と新旧の検査について安全性を確保しながら速やかに保険導入していくことが重要であり、そのためにも日本歯科医師会も本学会の活動を全面的に支援していきたいと述べられた。

基調講演2
続いて日本歯科医学会会長・江藤一洋先生に「歯科再生の道をさぐる」と題したご講演をいただいた。江藤先生は、これまでに御自身が関わられた歯科界の改革についてご紹介いただき、歯科医学会としては歯科医師会との関連においては診療報酬改定の際の理論武装のための学術的根拠を供給し、中長期的な歯科医療政策に対して学会からの情報提示を大きな役割とされた。具体的には、1.歯科医療への学術的根拠の提供体制の構築のための歯科診療ガイドラインの作成、2.歯科医療技術革新の推進のための歯科医療機器産業ビジョンの作成、3.学会機構改革の推進のための認定分科会の創設、4.認定医専門医制度の確立のための審議会の設置、5.国際交流の推進のためのアジアにおける歯科医学ネットワーク構築などを挙げられた。

お二方の基調講演を通じて、現在の歯科界の閉塞状態を一朝一夕に打破することは困難であるが決して悲観することなく歯科界は一丸となって歯科医療制度改革を断行して歯科界の再生、復興に取り組むべきであるという強いメッセージが伝わってきた。 プログラムは引き続き、日本の歯科インプラント治療の牽引者のお一人である武田孝之先生(東京都開業・東京歯科大学臨床教授)に特別講演として「検査を必要としなかったインプラント治療の行く末を考える」と題しご講演いただいた。武田先生はこれまでの臨床のご経験の中から、検査を導入することにより予知性の高い治療が可能となり、もはや検査なくして安全なインプラント治療は成立しないと力説された。実際に武田先生の診療では三次元の画像検査は必至であり、アレルギー検査も念頭に置いた医療面接、血液検査では全身状態の把握のみならず創傷治癒や代謝の検査として、また細菌検査、免疫検査や力学的検査をすでに導入されているとのことであった。また、東京歯科大学千葉病院インプラント科におけるインプラント術前検査の結果から患者の自覚症状が無いにもかかわらず、種々の全身疾患の罹患率が高いことなどにも触れられた。これらのことより、今後ますます多くの歯科医師によってインプラント治療が行われるようになると一挙に多くの問題が噴出されることが容易に予想されるとの警鐘もならされた。まとめとして、検査から導き出された根拠に則ったインプラント治療が徹底されることによって、1.患者個人の検査結果からリスクを把握し、治療現場における事故を回避すること、2.検査データを集積することにより基準値を作成し治療法を確立すること、これらを可能とすることがこれからの歯科医療に求められることであり、本学会に期待されることと述べられた。 プログラムの最後に閉会の辞として栗原設立総会会長より、これまでの技術偏重だった歯科医療の現場に検査に基づく根拠を導入することは患者中心型、患者主導型の医療への変革には不可欠なことであり、これらを通じて医師(MD)にも歯科のあり方をアピールしていくことは重要であると述べた。また、本学会は臨学産が一体となって機能するもので、このような学会は世界的にも新しいタイプの学会であり、日本のみならず世界へも発信していくことも考えているが、これらの展望はすべて本日ご参集いただいた皆様方のご支援があってのことであるとし、会員の期待を大きく上回る成果となるよう努力し、本学会の着実な発展を誓う旨の挨拶があり、総会はめでたくお開きとなった。

 Copyright (C)2007 日本口腔検査学会 : Japanese Society for Evidence and the Dental Professional